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ARTICLEWeb集客・改善小さな会社のWeb戦略室

BASE・Shopify・カラーミー比較|小さなお店のECカート選び

BASE・Shopify・カラーミーショップを、小さなお店の目線で比べました。月額と決済手数料、注文数ごとの概算、送料・在庫・受注作業の試し方まで。必要な売り方を決め、毎日の作業を試し、最後に総費用で選ぶ手順をまとめます。

中山Nutrits 代表

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2026.10.24
BASE・Shopify・カラーミー比較|小さなお店のECカート選び のアイキャッチ画像

費用と日々の運用を比較して小さなお店のECカートを選ぶ

「無料で始められるBASEがよさそう。でも、Shopifyやカラーミーショップも気になる」。小さなお店がネット販売を始めるとき、カート選びだけで時間がかかりがちです。

先に結論です。次の順番で比べると、選びやすくなります。

  1. 自分のお店に必要な売り方を決める
  2. 毎日の作業を、実際に試してみる
  3. 最後に、続けるための総費用で比べる

月額0円でも、注文ごとに費用はかかります。機能が多くても、担当者が使い続けられなければ負担になります。だから、料金だけでも機能だけでも決められません。

Nutritsは小売のEC運営の実務にも携わっています。楽天市場の商品ページづくりや広告運用、大規模セールのオンライン告知、ブランドごとのLPづくりなどです。その経験から、この記事では機能の数より「毎日の作業を回し続けられるか」を重く見ています。

この記事では、BASE・Shopify・カラーミーショップの違いを、料金と運用の両方から整理します。料金は2026年9月25日時点の公式の掲載情報で確認しました。申し込むときは、最新の条件もあわせて確認してください。

まずは「今のお店に必要なこと」で候補を絞る

3つのサービスは、どれも自分のお店のネットショップを作るための仕組みです。「BASEだけが簡易ショップで、Shopifyだけが自社EC」という分け方ではありません。

最初に比べる候補は、お店の状況から考えると絞れます。次の表は、サービスの優劣ではなく、検討を始める順番の目安です。

スマホでは表を横にスクロールできます。

お店の状況 比較の起点 確かめたいこと
売上が読めず、固定費を抑えて試したい BASEスタンダード、カラーミーフリー 注文ごとの費用と必要機能
販売先や外部システムとの連携を広げたい Shopify 連携方法、アプリ費用、運用担当
国内販売の受注・配送を整えて続けたい カラーミーレギュラー 決済契約、配送設定、サポート範囲

たとえば、月に数回だけ販売する雑貨店と、実店舗と在庫を共有して毎日発送する店とでは、優先する条件が違います。「小さなお店だから無料一択」「本格的に売るならShopify一択」と決めつける必要はありません。

3つ以外の仕組みを選ぶお店もあります。たとえば、Nutritsが支援したアクセサリー作家のECサイトです。WooCommerce(WordPressのEC機能)とStripe(決済)で作りました。新しいドメインから始め、2022年に月の利益が30万円を超えました。1つのお店の例なので、カートの選び方だけで出た結果とは言えません。

もうひとつ。ショップを開いただけで注文が入るわけではありません。BASEには PAY ID などのお客様との接点があります。それとは別に、自分のお店でも商品ページへ人を呼ぶ計画が要ります。SNS、検索、店頭での案内などです。

カート選びと集客の準備は、セットで考えましょう。

minne などの販売場所も含めて迷っているなら、先にそれぞれの売り場の役割を整理すると、比べる対象が絞れます。

料金は「月額+注文ごとの費用+追加費用」で見る

代表的なプランの固定費と手数料

次の表は通常料金での比較です。期間限定の割引は入れていません。

「〜」が付いた料率は、すべての注文に同じ率が当てはまるという意味ではありません。決済方法や契約の条件で変わります。

スマホでは表を横にスクロールできます。

プラン 固定費 主な注文関連費用
BASE スタンダード 初期・月額0円 通常Web注文:3.6%+40円+サービス利用料3%
BASE グロース 月払い19,980円/年払いは月換算16,580円 通常Web注文:2.9%
Shopify Basic 月払い4,850円/年払いは月換算3,650円 オンラインカード3.55%〜
カラーミー フリー 初期・月額0円 6.6%+33円(申込画面表示)※
カラーミー レギュラー 初期3,300円、月額4,950円 カード3.4%〜

出典:BASE料金、Shopify料金、カラーミー料金、カラーミー申込画面。金額は各社の掲載表示です。請求時の税・追加料金の扱いまで同じとは限りません。

※カラーミーフリーは、詳細ページに「6.6%+30円〜」という別の表記もあります。税の違いとは決めつけず、申し込む前に実際の金額を確認してください。このあとの試算からは外しています。

表だけでは分からない注意点を、サービスごとにまとめます。

BASE

  • PayPay・Amazon Pay・PayPal で払われた注文は、料率が1%上がります
  • PAY ID アプリからの注文は、どちらのプランでも「3.6%+40円+5.9%」という別の計算になります
  • グロースの年払いは、198,960円の一括払いです。月あたりの金額だけで資金を見積もらないようにしましょう

出典:BASEの適用条件

Shopify

Shopifyでは、「カード決済の手数料」と「外部サービスの取引手数料」は別のものです。Shopifyペイメントで処理した決済には、後者の取引手数料がかかりません。ただし、カード決済そのものが無料になるわけではありません。

外部の決済サービスを追加するなら、かかる取引手数料や例外の条件も確認します。

出典:Shopifyペイメントの説明

カラーミーショップ

有料プランでは、決済代行会社との契約も確認が必要です。「販売手数料0円」を「決済も無料」と読み替えないことが大切です。

また、レギュラーの支払いは3カ月・6カ月・12カ月の中から選びます。月額の表示と、契約するときに払う金額は分けて押さえておきましょう。

出典:初期費用と契約条件

同じ注文数で比べると、見え方が変わる

ここでは、売上と注文数を2つのパターンにそろえて計算してみます。

  • 月10万円・20件
  • 月30万円・60件

どちらも1注文あたり5,000円です。実績ではなく、固定費と注文ごとの費用の関係を見るための概算です。

スマホでは表を横にスクロールできます。

試算条件 月10万円・20件 月30万円・60件
BASEスタンダード:6.6%+40円/件 7,400円 22,200円
Shopify Basic:月払い4,850円+3.55% 8,400円 15,500円
カラーミーレギュラー:4,950円+3.4% 8,350円 15,150円

計算式は「月額+注文総額×料率+注文数×1件あたりの手数料」です。料率は次の前提で置いています。

  • BASE:通常のWeb注文の標準料率
  • Shopify:3.55%がかかるカード決済
  • カラーミー:3.4%がかかる契約

この試算には、次のものは入っていません。

  • 有料アプリ、ドメイン、追加でかかる税
  • 振込・入金にかかる費用
  • 制作費、広告費、実際の送料・梱包費
  • カラーミーの初期費用3,300円

注文ごとの端数の処理などで、実際の金額は変わることがあります。ですから、この表は実際の請求額や利益の順位ではありません。

表から読み取れるのは、こういう関係です。月10万円なら、固定費のないプランが軽く見えます。ところが月30万円になると、料率の低いプランとの差が広がります。

反対に、販売を休む月が多いお店なら、固定費の重さが効いてきます。売上が同じでも、少額の注文が多いお店は、1件ごとにかかる定額の手数料を忘れずに計算しましょう。

リクマ

リクマ

年払いを選ぶ前に、売上が少ない月の資金繰りも見ておきたいです。月換算の安さだけでなく、「先にいくら払うか」と「途中で運用を変えたくなったらどうするか」まで確認すると判断しやすくなります。

機能の数より、毎日つまずく作業を比べる

商品と送料の条件を、自分の商品で試す

比較表に「配送設定あり」と書いてあっても、それだけでは自分の売り方に合うか判断できません。アクセサリーを1点送るのと、割れ物を何点かまとめて送るのとでは、梱包も送料の決め方も違います。

試すときは、代表的な商品をひとつ選びます。そのうえで、次の3つの場合にどう表示されるかを見ます。

  • 1個だけ買ったとき
  • 複数買ったとき
  • 別の地域に送るとき

ギフト包装、名入れ、予約販売などが必要なら、それぞれ標準の機能か、追加の機能かを調べます。費用と制約もあわせて確認します。機能の名前が同じでも、注文の組み合わせに制限があるかもしれません。

BASEにも、個数やサイズに応じて送料を決める追加機能があります。「無料プランだから細かい設定はできない」と思い込んで外さず、自分のお店の条件で試してください。

出典:BASEの送料詳細設定

注文・在庫・発送を、誰がさばくか

注文の確認から発送の連絡まで、担当者が無理なくこなせることが大切です。

実店舗もあるなら、決めておくことが2つあります。店頭で売れたときにネットの在庫へどう反映させるか。店頭とネットで同時に売れたときにどうするか、です。

「連携できます」と書いてあっても、今使っているレジや在庫のサービスが対象とは限りません。次の点を、組み合わせごとに確認しましょう。

  • どのサービスに対応しているか
  • どの項目が同期されるか
  • どのタイミングで更新されるか
  • 追加の費用はかかるか

複数の人で管理するなら、アカウントの数も比べる対象です。Shopify Basic には、追加のスタッフアカウントが含まれていません。担当を分ける予定なら、上位プランなどの条件を確認します。

ログイン情報を共有する前提で、安く見積もらないことが大切です。

出典:Shopifyのプラン比較

アプリとサポートまで含めて「続ける費用」を見る

Shopifyのアプリなど、機能を足すための費用は、本体の月額とは別にかかることがあります。アプリの請求の周期も、本体と同じとは限りません。

出典:Shopifyの請求項目

見積もるときは、機能を3つに分けます。

  • 必須
  • 売れてから追加
  • 今回は要らない

定期購入、細かい分析、込み入った販促を最初から全部入れる必要はありません。今のお客様が迷わず買えるなら、少ない構成で始められます。

困ったときのことも確認しておきましょう。連絡の方法、返事が来るまでの目安、アプリとカートのどちらに問い合わせるか、です。

月額の差が小さいなら、担当者が毎週使う作業時間の方が、選ぶうえで大きく効いてくることもあります。

契約の前に、売れてから入金までを通して試す

候補は2つくらいまで絞り、同じ商品・同じ条件で試すと比べやすくなります。試す順番は次のとおりです。

  1. 代表的な商品を登録する。写真、価格、種類、在庫を入れて、直しやすいかを確かめる
  2. スマホで、購入の直前まで進む。商品の選び方、送料、届くまでの日数、入力することが分かりやすいかを見る
  3. 注文が入ったあとの作業を確かめる。各社のテスト機能や公式の手順の範囲で、在庫、発送の連絡、キャンセルのときの処理を試す
  4. 入金の条件を読む。締め日、振込の時期、手数料、返金の扱いを確認し、仕入れや送料の支払いに間に合うかを見る
  5. 続けるための総額を出す。本体、必須のアプリ、ドメイン、決済の費用に、集客と日々の作業の手間も加える

決済の仕組みは、申し込んだ時点では「使える」とは言えません。Nutritsも2026年9月に、請求と入金の管理にStripeを使い始めました。請求書を送り、実際の入金を確認できたところで、ようやく運用に乗ったと判断しています。カートの決済も同じで、最初の入金を確かめるまでが試す範囲です。

本当に決済して試す場合、無料のテストになるとは限りません。決済や返金に費用が残ることもあるので、テストの方法と費用の条件を先に確認しましょう。

海外にも売る予定なら、通貨や言語を切り替えられるだけでは準備は終わりません。先に決めておくのは次のことです。そのうえで、必要な機能を選びます。

  • どの国に送るか
  • 送れない商品はどれか
  • 返品のときにどう案内するか
  • 問い合わせに誰が対応するか

Nutritsは2026年、米国向けに販売するShopifyのECサイトを作りました。確かめた項目は、主に次のとおりです。

  • Shopifyペイメント(決済)
  • 米ドルでの販売
  • 配送
  • 税金・関税
  • 英語の規約(ポリシー)ページ

5月に決済を確かめ、6月にはお客様へ引き渡す準備に入りました。通貨の切り替えは、このうちの1項目にすぎません。

リクマ

リクマ

選ぶ前に「担当者が休んだ日に注文が入ったら、誰がどこを見るか」を一度考えてみてください。その説明を短くできる構成なら、開設後も運用を引き継ぎやすくなります。

乗り換えるかもしれないなら、データとURLも確認する

あとから別のカートに移ることはできます。ただ、商品を移せば終わりとは限りません。次のものについて、元のサービスから書き出せる範囲と、移る先で取り込める範囲を確かめます。

  • 商品画像
  • 色やサイズなどのバリエーション
  • お客様の情報
  • 注文の履歴

商品ページのURLが変わる場合は、SNSの案内や検索から来る人をどう新しいページへ案内するかも課題になります。定期購入や会員ログインがあるお店は、移せる範囲を個別に確認してください。

「売れたら簡単に移せばいい」と考えず、最初に移るときの条件を知っておくと安心です。

よくある質問

無料でネットショップを開設すれば、費用はかかりませんか?

初期費用と月額が0円でも、販売したときの手数料、売上の振込、追加の機能などで費用がかかることがあります。制作や広告、梱包・配送の費用も別です。「固定費が無料」と「運営費がゼロ」は分けて考えましょう。

小さなお店でもShopifyを選んでよいですか?

十分に候補になります。決め手は、月額と必要な追加機能の費用を払えるか、担当者が管理できるかです。将来の広がりを見込む場合も、まず今必要な機能と作業を試してください。

月商がいくらになったら有料プランへ変えるべきですか?

月商だけでは決まりません。注文数、客単価、決済方法、注文の入り口、必須の機能によって変わります。最近の注文データを同じ条件にそろえ、プランを変えたあとの年間費用と契約期間も比べましょう。

開設後に別のサービスへ乗り換えられますか?

移せる範囲は、元のサービスと移る先の組み合わせで変わります。商品・お客様・注文のデータ、画像、URL、定期購入などを分けて確認します。引き継げない部分も含めて、移す手間を見積もりましょう。

お店に合うカートは「無理なく注文をさばき続けられるもの」

BASE・Shopify・カラーミーショップは、月額の安さや機能の多さだけでは選べません。必要な売り方、毎日の担当、注文数に応じた総費用。この3つをそろえて比べてください。

今日できる一歩は、代表的な商品をひとつ選び、「送料・在庫・決済・発送で外せない条件」を書き出すことです。その条件を候補のサービスで試せば、お店に合うかを具体的に判断できます。

立ち上げのときの支援の中身は、アクセサリー販売業のEC販売立ち上げ支援事例でも紹介しています。売るジャンルや、お客様との接点の整え方の参考にしてください。

カートを変えるべきか、今のショップの商品ページや購入までの流れを直すべきか。迷っている方は、NutritsのEC・店舗送客支援をご覧ください。扱う商品、今の売り方、困っている作業が分かると、相談の中身を整理しやすくなります。ECの運用・導線について相談する

WRITTEN BYこの記事を書いた人

代表 中山

Nutrits 代表中山

埼玉県川越市を拠点に、中小企業のホームページ制作・Web改善・AI活用支援・EC・店舗送客支援を行っています。

ホームページは、作って終わりではありません。大切なのは、公開したあとにどう活用し、どう改善し、問い合わせや売上、店舗への来店につなげていくかです。代表メッセージより
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