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ARTICLEホームページ制作小さな会社のWeb戦略室

WordPressとWix・ペライチ・STUDIOの違い|目的別の選び方

WordPress・Wix・ペライチ・STUDIOの違いを、機能の数ではなく「公開後に誰が何を受け持つか」で整理しました。目的別の選び方、年間の総コストの並べ方、契約前に答える6つの質問までまとめています。

中山Nutrits 代表

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2026.10.18
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ホームページ制作ツールの比較は、機能の一覧まではすぐそろいます。料金表を並べ、「ブログが書ける」「予約ができる」までは確かめられる。それでも決めきれないとき、足りないのはたいてい機能の情報ではありません。

止まるのは、公開した翌月のことが空欄のままだからです。

  • 誰が文章を差し替えるのか
  • 予約や決済を、どの方法で足すのか
  • 表示が崩れたとき、どこへ連絡するのか

先に結論です。唯一の正解はありません。分かれ目は自由度の大きさではなく、必要な機能を誰がどう足し、公開後の運用を誰が受け持つかです。

  • コンテンツと独自の機能を長く増やしたい。更新・バックアップ・障害対応を自社か委託先で持てる → WordPress.org
  • 予約・EC・イベントを、1つのサービスの中で組み合わせたい → Wix
  • ページ数の少ない事業サイトやLPを、早く公開したい → ペライチ
  • デザインと、社内でのCMS更新を両立したい → Studio

この並びは、予算・更新の担当者・プラン・外部連携・今ある資産で入れ替わります。この記事では、その入れ替わりを自分で判断できるように、比べる軸、総コストの見方、契約前の6つの質問を順に置いていきます。

この記事のWordPressは、自分で選んだサーバーに入れるセルフホスト型(WordPress.org)です。サーバー込みのWordPress.comとは形が違うため、同じ条件では比べていません。

仕様は2026年7月に、各社の公式ヘルプと料金ページで確かめた内容です。料金・プラン・上限・手数料・サポートの条件は変わります。契約前に公式ページを確かめてください。

WordPress、Wix、ペライチ、Studioを運用目的で比較する概念図

4サービスは「受け持つ範囲」で分かれる

セルフホスト型とホスト型で、公開基盤と運用責任の置き場所が異なることを示す図

機能の名前から比べ始めると、同じ言葉が違う意味で並んでしまいます。先に、サイトを公開する土台と、運用の責任がどこにあるかをそろえましょう。

  • WordPress.org:ソフトとサーバーを自分で組み合わせるCMS(更新用の管理システム)です。テーマ、プラグイン、REST API(外部と連携する仕組み)など、広げる手段があります。その代わり、構成の選択と、更新・バックアップの設計は使う側の仕事です。
  • Wix:サーバー込みの統合型です。CMS、アプリ、SEO設定を1つのサービスの中で組み合わせます。必要ならVelo(Wixのコード拡張)も使えます。使える機能と料金は、プラン・地域・アプリの条件で変わります。
  • ペライチ:ブロックを積む編集で、少ないページの事業サイトやLPを作る国産サービスです。CMS(ブログ)機能もあります。ただし今の案内では、ビジネス・プロフェッショナルプランが対象で、1アカウントにつき1つです。
  • Studio:デザインの編集とCMSの運用をひとつにしたノーコード(プログラムを書かない)サービスです。くり返し更新する情報を扱えます。一方で、カートや決済の機能はなく、外部サービスとの連携が前提です。

読み違えやすいのは「含まれる範囲」です。

WordPress.orgは自由な分、運用に組み込む作業があります。更新前のバックアップ、互換性の確認、障害時の連絡先です。ほかの3つは、土台の保守がサービス側に移ります。それでも、記事の更新、フォーム通知の設定、外部連携、品質の管理は残ります。

「作る作業」と「公開後に残る作業」を分けて数えると、比較が実際に近づきます。

判断に効く5つの軸を表で見る

4つの制作ツールを、ホスティングやCMS、費用構造などの条件で見比べる比較盤

優劣の順位表ではありません。何が標準の機能で、何がプランの機能で、何をアプリ・外部連携・独自開発で補うのか。それを読むための表です。出典は最後の参考情報にまとめています。

比較軸 WordPress.org Wix ペライチ Studio
公開基盤と保守 自分で契約し、更新・バックアップ・障害対応を設計 含まれる。基盤保守はWix側 含まれる。基盤保守はペライチ側 含まれる。基盤保守はStudio側
CMS 投稿・固定ページを基本に構造を拡張できる コレクションと動的ページ ビジネス・プロフェッショナルが対象。1アカウント1CMS ニュース、ブログ、採用、事例を標準で扱える
予約・EC・イベント プラグインまたは独自実装 Stores、Bookings、Eventsなどのアプリ プランに応じて決済・予約・メルマガ カート・決済はなく外部連携
コードでの拡張 テーマ、プラグイン、REST API VeloでJavaScriptとWix API 対象プランでタグ追加。コードはサポート対象外 Embedと有料プランのカスタムコード。HTML直接編集と出力は不可
解約前に確認する項目 ドメイン、データベース、画像、保守の引き継ぎ先 ドメイン移管、書き出し、リダイレクト ドメインの扱い、内容の保存、公開が止まる時期 ドメイン移管、CMSデータの書き出し、デザインの再現

いちばん下の行は「各サービスがこう対応している」ではありません。契約前に自分で問い合わせる項目です。4サービスのエクスポート(データの書き出し)を同じ条件で比べた資料はありません。そのため、移行のしやすさに順位は付けていません。

すでにStudioを使っている場合は、公開サイトの土台がどちらかも確かめましょう。新しい土台は、2026年6月11日以降に作ったプロジェクトで標準と案内されています。それより前のプロジェクトは、切り替えていなければ古い土台のままのことがあります。

選び方を分ける6つの違い

公開基盤、CMS、機能追加、デザイン、SEO運用、サポートの6軸を示すコンパス図

表で全体を見たら、判断が実際に割れる6か所に、自社の答えを書き込みます。

1. サーバーの運用を自分で持つか、サービスに含めるか

WordPress.orgは構成を決めやすい反面、更新前のバックアップと障害時の連絡先を運用に組み込みます。

Nutritsのホームページ制作は、独自テーマのWordPressで作っています。保守では、WordPressの更新とバックアップを続けて管理しています。WordPressを選ぶなら、この作業を誰が続けるかまで決めておきましょう。

2. CMSで何を、どれだけ管理するか

今ある記事の数ではなく、半年後に増える予定の数で見ます。ペライチは「CMSがない」のではなく、「条件付きである」が正確です。

3. 予約・EC・イベントを、どの方法で足すか

足し方はサービスごとに違います。

  • Wix:アプリ
  • ペライチ:プランの機能
  • Studio:外部サービスとの連携
  • WordPress:プラグインか独自の開発

入れたあとの更新を誰が見るかまで決めてから、足しましょう。

Nutritsが支援した、アクセサリー作家のECサイトの例です。WooCommerce(WordPressのEC機能)とStripe(決済)で作りました。WordPressに、ECの機能と決済のサービスを組み合わせて足した例です。

4. デザインとコードを誰が触るか

ペライチは、対象のプランならheadやbodyにタグを足せます。ただし、ほかの機能とぶつかる場合があり、コードそのものはサポートの対象外です。

StudioはEmbed(埋め込み)と、有料プランのカスタムコードが使えます。ただし、ページのHTMLを直接編集したり、書き出したりはできません。

5. SEOは機能の数ではなく、設計と運用で見る

3つのサービスは、タイトルやメタ情報(検索結果に出る説明など)の設定項目を案内しています。でも、設定画面の数で順位は決まりません。設定できることは、集客の成果を約束するものではありません。

6. 公開後の担当とサポートの範囲を先に決める

他社のアプリや埋め込んだコードは、サービス本体のサポートの外になることがあります。

通信の暗号化も各社が案内していますが、サイト全体の安全が約束されるわけではありません。WixはHTTPSが自動で有効になります。StudioはTLS証明書(暗号化通信の証明書)を自動で発行・更新します。ただしStudioには、DNS(ドメインの接続先)の設定などで更新に失敗する例外が案内されています。

社内の導入審査が厳しい場合は、情報システムの担当者が確かめてください。各社の最新のセキュリティ資料と、自社の要件を照らし合わせます。

リクマ

リクマ

6つのうち後から変えにくいのは、CMSの構造と機能追加の方法です。デザインは作り直せますが、記事や事例のデータは移すほど手間が増えます。迷ったらこの2つを先に決めてください。

料金は月額ではなく、年間の総コストで比べる

月額料金のほかに制作、保守、拡張、決済、移行の費用が重なる総コストのイメージ

WordPress.orgのソフトは無料で手に入ります。でも、サイトの運用が無料という意味ではありません。社内に技術の担当がいなければ、保守や更新を頼む費用が総額の中心になることもあります。

ほかの3つ(SaaS。ネット経由で使うサービス)も、プランの料金だけでは終わりません。条件によって、独自ドメイン、上限の引き上げ、アプリ、決済手数料、外部連携が加わります。

同じ表に並べる費目は、次の6つで足ります。

  • 初期費用(制作、初期設定、原稿・画像の準備)
  • 12か月分の利用料(プラン料金を年額に直す)
  • 保守(更新、バックアップ、障害対応を頼む費用)
  • 有料の拡張(テーマ、プラグイン、アプリ、オプション)
  • 決済手数料(予約・EC・イベントを使う場合)
  • 移行費(データの整理、リダイレクト、公開の切り替え)

料金ページを開く前に、次の3つをそろえておきます。

  • 請求の周期:月払いか、年払いを月に直した金額か
  • 税:税込か税別か
  • 手数料:料金と別になっているか

Studioは年払いと月払いで表示の金額が違います。Wixは地域・契約期間・税で表示が変わると案内されています。いちばん安い価格だけを比べてから機能を足すと、判断がずれます。候補の2つを、同じ要件で見積もりましょう。

リクマ

リクマ

総コスト表で先に埋めてほしいのは、月額ではなく年1回しか発生しない費用です。制作、移行、リダイレクト、初期設定は、月額の差を数年分まとめて超えることがあります。

目的から引くと、候補は絞れる

ブログ運用、予約や販売、LP公開、ブランドサイトという目的から候補を絞る分岐図

サービスから入ると迷います。目的から引くと、候補は絞れます。

主な目的 まず検討する 条件が合えば候補 先に確認すること
ブログ・事例を増やし、機能追加も想定する WordPress.org Wix、Studio、ペライチのCMS 増やすページ数と編集する人数
予約・EC・イベントを一つの管理画面に寄せる Wix ペライチ、Studio、WordPress 必要な予約・決済方式と手数料の合計
LP・小規模サイトを短期間で公開する ペライチ Wix、Studio 将来のページ数と、ブログ・決済の必要性
ブランドサイト・採用サイトを社内で更新する Studio WordPress、Wix 更新頻度と、デザイン・文章の担当分担

第一候補には、受け入れる制約も付いてきます。

  • WordPress.org:更新・バックアップ・障害対応の設計
  • Wix:地域やプランによる違い。他社アプリのサポート範囲
  • ペライチ:公開できるページ数の上限と、CMSの条件
  • Studio:決済は外部連携。HTMLを直接編集できない

使いやすさやデザインの質を、4サービスで客観的に順位付けできる共通のデータはありません。だからこそ、同じ原稿・画像・スマホ表示で試作して比べます。

契約前に答える6つの質問と、同じ条件での試作

6つの条件を確認し、同じ要件の試作から選定メモへ進む流れ

次の6つに文章で答えられれば、候補は絞れます。答えが出ない項目があれば、それが先に決めるべきことです。

  1. 半年〜2年で、どのページやコンテンツを増やす予定か
  2. 予約・決済・会員・イベント・メルマガのうち、何が必須で、何が外部連携でもよいか
  3. 誰が毎週・毎月、文章・画像・フォームを更新するか。使える時間は月に何時間か
  4. サーバー、バックアップ、障害対応を誰が受け持つか。頼む場合の連絡先と対応時間は
  5. 前の章の6つの費目で計算した、年間の総コストはいくらか
  6. 解約・移行のとき、独自ドメイン・データ・画像・リダイレクトをどう扱えるか

候補を2つに絞ったら、同じ要件で4ページを試作します。トップページ、サービスページ、問い合わせページ、ニュース1件です。

比べるのは見た目だけではありません。実際に触って、迷ったところと作業時間を記録します。

  • 文章の差し替え
  • 画像の更新
  • フォームの通知
  • スマホでの表示
  • SEO設定の場所

公開はしなくて大丈夫です。プレビューで確かめれば十分です。

最後に、選んだ理由、見送った要件、見直す条件、保守の担当、年間の予算、移行時の確認事項を1枚に残します。担当者が替わっても理由を説明でき、新しい要件が出たときも比べ直しやすくなります。

リクマ

リクマ

試作の操作は、決裁者ではなく毎月実際に更新する人にやってもらってください。判断が変わるのは、たいてい「どこを押せば直せるか分からない」という一点です。

よくある質問

SEOに強いのはどれですか?

ツールの名前だけで検索順位は決まりません。どれを選んでも、情報の設計、コンテンツ、表示の体験、続ける運用が必要です。

無料プランのまま事業サイトを運用できますか?

操作を試したり、試作したりするには役立ちます。一方で、独自ドメイン、広告の表示、公開ページ数、CMSやフォームの上限が、事業の要件を満たすかは別の話です。契約前に、各社の料金ページで確かめてください。

後から別のツールへ移行できますか?

「できるかどうか」だけでは判断できません。独自ドメイン、記事のデータ、画像、フォームの履歴、リダイレクト、デザイン、カスタムコードに分けて確かめます。

書き出しの条件を同じ基準で比べた資料はないため、「簡単に完全移行できる」とは言えません。移行する可能性が高いなら、候補を絞った段階で、各社のヘルプか窓口で確かめてください。

まとめ:ツールより先に、運用体制を1枚に書く

4つのサービスは、性能の順位ではなく、受け持つ範囲の違いで並びます。判断の材料は次の5つです。

  • 必要な機能
  • 更新の担当者
  • 保守の体制
  • 年間の総コスト
  • 半年〜2年後の要件

この5つが埋まれば、候補は2つまで絞れます。

今日は、次の6つを1枚に書き出すところからで大丈夫です。公開の速さ、更新の頻度、必要な機能、保守の担当、年間の予算、移行の条件。候補を2つに絞り、同じ4ページを試作する。それから契約の条件と料金ページを確かめる。この順番なら、選び直しが減ります。

参考情報

料金、プラン、上限、サポート条件は変わり得ます。契約・公開前に各社の最新ページを確認してください。


候補を絞る前の相談も受け付けています

「どのツールにするか」より先に、必要な機能と更新の担当を整理したい段階でも大丈夫です。今のサイト、増やしたいコンテンツ、社内で更新できる範囲をお聞かせください。比べるべき候補と確認する項目を、一緒に整理します。

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WRITTEN BYこの記事を書いた人

代表 中山

Nutrits 代表中山

埼玉県川越市を拠点に、中小企業のホームページ制作・Web改善・AI活用支援・EC・店舗送客支援を行っています。

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