
「LPを作りたいけれど、いくら用意すればいいのか見当がつかない」。初めて外注するなら、予算の目安が気になりますよね。検索すると「10万円」「50万円」といった数字が並びますが、条件がわからないまま数字だけを比べても判断はできません。
この記事では、2026年10月25日時点で各社が公開している料金事例を手がかりに、金額の幅が生まれる理由と、比較のときに揃えるべき項目を整理します。なお、ここで紹介する金額はいずれも各社が公表している少数の事例であり、全国の相場の上限・下限や平均値ではありません。その前提でお読みいただければ、ご自身の案件に必要な予算感をつかみやすくなるはずです。
公開されている料金事例から見るLP制作費用の目安
まずは、実際に料金を公開している事業者の例を並べてみます。税抜表記・税込表記が混在しているため、元の表記とあわせて記載します。
表は横にスクロールできます。
| 依頼先・プラン | 公開料金(元表記/税込換算) | 作業範囲の特徴 |
|---|---|---|
| Valutto Design LPプラン | 248,000円(税抜)/272,800円(税込) | 構成提案・原稿提案を含むプラン |
| エムハンド 標準LP | 660,000円(税込表記) | 構成・ディレクション・制作・フォーム等に項目分け |
| DZ Fast | 100,000円〜(税抜)/110,000円〜(税込換算) | 原稿記入フォームへの記入と素材支給が前提 |
| DZ Basic | 300,000円〜(税抜)/330,000円〜(税込換算) | キャッチコピー等を一緒に作り込む |
| DZ Premium | 500,000円〜(税抜)/550,000円〜(税込換算) | 企画段階から対応 |
各社の料金の読み方
Valutto Design はフリーランスとしてLPプランを公開しており、248,000円(税抜)/272,800円(税込)という表示です。構成提案と原稿提案が含まれる点が特徴で、公開プランの料金なので、掲載量や追加対応の条件は個別に確認しましょう。
エムハンド は制作会社で、問い合わせフォームのある標準的なLPの目安を660,000円(税込)として公開しています。構成・ディレクション・ページ制作・フォームなどに料金項目が分かれており、何にいくらかかるのかを確認しやすい形です。
DZ は広告制作・企画会社で、Fast・Basic・Premiumの3段階を税抜で公開しています。同じ会社でも、依頼側がどこまで用意するかによって料金が変わる構成になっており、範囲と価格の関係がわかりやすい例です。
この幅を「相場」と呼べない理由
公開例を並べると10万円前後から60万円台までの幅が見えます。ただし、これらは調査対象として選んだ数件の公開情報にすぎず、同じ条件で集計した市場平均や中央値ではありません。同条件での市場平均は、確認できる資料がないため本記事では提示しません。
また、興味深いのは「フリーランスだから安い」「制作会社だから高い」という単純な図式になっていない点です。構成と原稿まで含むフリーランスのプランが約27万円(税込)、素材と原稿を依頼側が用意する会社のプランが11万円〜(税込換算)。つまり価格を比べるには、依頼先の種別だけでなく、任せる作業の範囲も見る必要があるだということが読み取れます。
依頼先ごとの特徴と選び方
フリーランスに依頼する場合
制作者本人と直接やり取りしたい場合は、フリーランスが候補になります。進めやすさは、担当範囲や連絡方法によっても変わります。一方で、対応できる工程の範囲は人によって大きく異なります。デザインと実装だけの方、構成・原稿まで手がける方では見積もりの意味がまったく変わるため、「どこからどこまでを担当いただけるのか」を最初に確認するのが肝心です。
制作会社に依頼する場合
制作会社には、構成・デザイン・実装を複数の担当者で進める体制もあります。誰が窓口となり、打ち合わせの内容を各担当へどう伝えるかを確認しましょう。料金が工程別に示されていれば、その作業が自社に必要かも判断しやすくなります。複数ページへの展開や機能追加を見込む場合は、対応できる範囲も聞いておきます。
広告制作・企画会社に依頼する場合
訴求の設計や企画段階からの関与を得意とするところがあります。DZの料金表のように、依頼側の準備量に応じた段階的なプランが用意されている例もあります。ただし、LP制作料金の表示だけでは、広告配信費や継続的な運用が含まれるか判断できないため、制作費と広告費は別物として確認しておく必要があります。
「安いか高いか」では比べられない
格安プランが不適切なわけでも、高額プランが成果を保証するわけでもありません。原稿・写真・ロゴなどの素材をご自身で用意できる会社なら、低価格帯のプランが無駄なく収まります。逆に、社内に書ける人がいない状態で原稿作成が含まれないプランを選ぶと、着手できないまま時間が過ぎてしまいます。
見積もりの内訳|同じ条件で並べるための項目
複数社から見積もりを取っても、項目の粒度が違えば比較になりません。次の項目について、各社の見積もりに「含む/含まない/別途」のどれなのかを書き込んでいくと、同条件で並べられます。
表は横にスクロールできます。
| 確認項目 | 確認したい内容 |
|---|---|
| 構成・企画 | 訴求の整理やワイヤーフレーム作成は含むか |
| 原稿(ライティング) | 文章は誰が書くか。提案のみか執筆までか |
| 素材 | 写真・イラスト・ロゴの用意と、有償素材の費用負担 |
| デザイン | 制作するページ数、スマートフォン対応の範囲 |
| 実装 | コーディング、表示環境の確認範囲 |
| フォーム | 問い合わせフォームの設置、送信先設定 |
| 計測 | アクセス解析や計測タグの設定は含むか |
| 修正 | 修正の扱い。回数や期間の条件 |
| 公開作業 | サーバーへの反映、ドメイン設定の担当 |
| 保守 | 公開後の更新対応と、その費用の形 |
| 権利・データ | 納品データの受け渡し、デザインや写真の利用範囲 |
エムハンドのようにディレクション・ページ制作・フォームが項目に分かれている例を見ると、見積書にどの粒度の情報を求めればよいかが掴めます(エムハンド 料金)。同社ではブログ機能付き847,000円、モーション+ブログ付き929,500円(税込)という表示もあり、機能追加が金額に反映される様子が読み取れます。
同じ項目を見積もりごとに確認すると、「A社が安いのではなく、A社は原稿が別途だった」といったことが見えてきます。価格差があるときは、まず作業範囲の違いを確認してみてください。
公開後にかかる費用と総額の考え方
初期費用と公開後費用を分ける
LPは公開して終わりではありません。予算を考えるときは、次の2つを分けて計算すると見通しが立ちます。
- 初期費用:構成・原稿・デザイン・実装・フォーム設定など、公開までの制作費
- 公開後費用:サーバーやドメインなどの利用料、広告を出す場合の媒体費、運用を代行する場合の手数料、内容を見直す際の改善費
公開後費用は契約内容や利用するサービスによって大きく変わります。広告運用の手数料率を一律で示すことはできませんし、広告を出せば成果が出ると申し上げることもできません。あくまでご自身の条件で確認いただく項目として押さえてください。
参考に、Nutritsではホームページ制作・保守として月額12,800円(税込)のプランを公開していますが、これはLP制作とは別のサービスです(Nutrits サービス一覧)。公開後の費用がどのサービスに紐づくのかは、事業者ごとに確認が必要です。
総額を考えるときの試算の型
以下は総額を整理するための項目です。実在の見積もりや費用の配分例ではありません。税込条件と期間を揃えて並べるのがポイントです。
表は横にスクロールできます。
| 項目 | 考え方 |
|---|---|
| 初期費用 | 制作費を税込条件に統一して比較 |
| 継続費用 | サーバー等の利用料・広告媒体費・運用代行費を、比較する期間分だけ合計 |
| 改善費の枠 | 公開後に文言や構成を見直すための予備費 |
同じ期間(たとえば12か月)で3社分を計算してみると、初期費用の順位と総額の順位が入れ替わることがあります。比較は必ず、同じ期間・同じ税条件で行ってください。
改善の余地を残した配分
公開後に、見出しやフォームの改善が必要になることもあります。計測した数字と実際に受け付けた問い合わせを照合し、どこから見直すか判断できる状態を、制作時に準備しておきましょう。広告を自社で運用する場合も、誰が数字を確認し、修正を担当するかを決めておくと動きやすくなります。
失敗しないLP制作の選定手順
手順1:目的と掲載内容を先に決める
誰に何を伝え、どの行動につなげたいのかを言葉にしておきます。ここが決まっていないと、どの会社に相談しても見積もりの前提が固まりません。
手順2:社内で用意できるものを棚卸しする
原稿、写真、ロゴ、お客様の声、実績データ。手元にあるもの・作れるもの・用意できないものを分けておくと、依頼する範囲が自然に決まります。DZのプランのように、準備量で料金が変わる設計の事業者では特に効いてきます。
手順3:同じ条件で2〜3社に相談する
前章のチェック項目を一枚のシートにして、同じ内容を各社に伝えます。伝える条件が違えば、返ってくる見積もりも比べられません。
手順4:発注前に確認したいこと
- 納品データはどの形式で受け取れますか
- サーバーや広告アカウントは誰の名義で管理しますか
- 写真・イラスト・デザインの利用できる範囲はどこまでですか
- 修正はどの範囲・どの期間まで対応いただけますか
- 公開後の更新は誰が行いますか
契約や権利の扱いは案件ごとに条件が異なります。断定的な判断は避け、必ず書面で確認してください。
よくある質問
Q1. LP制作の相場は結局いくらですか?
公開されている事例では10万円前後から60万円台まで見られますが、これは数件の公開情報であり、全国の相場の上限・下限や平均値ではありません。同条件で集計された市場平均は本記事では確認できていないため提示していません。ご自身の案件で必要な範囲を決めてから見積もりを取るのが、いちばん確かな把握の方法です。
Q2. 格安のLP制作は避けたほうがいいですか?
一概には言えません。DZのFastプラン110,000円〜(税込換算)のように、原稿記入フォームへの記入と素材支給を前提で価格が抑えられているケースがあります。準備ができる体制なら合理的な選択です。逆に準備できない場合は、原稿や素材を含むプランのほうが結果的に進めやすくなります。
Q3. フリーランスと制作会社では費用が大きく違いますか?
種別だけでは判断できません。紹介した料金例でも、構成・原稿提案を含むフリーランスのプランと、素材支給を前提とする会社のプランでは条件が異なります。依頼先の種別だけで予算を決めず、作業範囲と進行体制を同じ条件で比較してください。
Q4. 費用をかければ成果は上がりますか?
金額と成果が比例すると申し上げることはできません。成果は商材、ターゲット、集客方法、競合状況など多くの条件に左右されます。公開後に内容を見直せる体制を整えておくほうが、現実的な備えになると考えています。
まとめ|範囲と総額で判断してください
LP制作の費用を比較するときは、依頼先の種別に加えて「どこまで任せるか」を揃えましょう。公開されている料金例には10万円前後から60万円台までの幅がありますが、全国の相場の上下限を示すものではありません。仕様・作業範囲・進行体制を確認して、自社の案件で比べることが大切です。
判断を進めるときは、次の3点を押さえてください。
- 公開料金は事例であり、相場の数字として扱わない
- 構成・原稿・素材・実装・フォーム・計測・修正・保守・権利を同条件で並べる
- 初期費用と公開後費用を分け、同じ期間・同じ税条件で総額を比べる
この3点を押さえたうえで複数社に同じ条件を伝えれば、価格の意味がはっきり見えてきます。
NutritsのLP制作について
Nutritsでは、社外Web担当としてLP制作・改善の相談を受け付けています。LP制作の公開料金は50,000円〜です。掲載したい内容や、ご用意いただける原稿・素材の状況によって必要な作業が変わるため、仕様と範囲をお伺いしたうえでお見積もりをご提示しています。
サービス内容はLP制作ページ、その他のサービスはサービス一覧をご覧ください。
「この条件だとどこまで含まれるのか」「社内で何を用意すればよいのか」といった段階からのご相談も歓迎しています。まずはお気軽にお問い合わせください。ご状況をお聞かせいただければ、必要な範囲を一緒に整理いたします。
※掲載料金は2026年10月25日時点で確認した公開情報です。最新の条件は各社へご確認ください。
FREE DIAGNOSIS
無料Web診断で、サイトの課題と改善の優先順位を整理します。
サイトの課題と改善の優先順位を整理してお届けします。無理な営業は行いません。
- 01現状の課題を可視化
- 02改善の優先順位をご提案
- 03最短3営業日でご報告










リクマ
私のひとこと:原稿や素材の支給を前提に料金を抑えるプランでは、発注側にも準備と確認の時間が必要です。原稿を書く、写真を選ぶ、掲載内容の社内確認を取る——この時間を誰がどれだけ出せるのかを、金額と同じ重さで見積もっておくと、あとの進行が落ち着くと考えています。価格表の数字だけを比べて決めてしまうと、社内側の工数が見えないまま走り出すことになりがちです。